エンジニアとしての仕事に魅力を持っている人にとって、フリーランスをする面白さは自分で好きな仕事の獲得ができる点にある場合が多い。確かにその自由があるのは魅力だが、長期的に見ると仕事の獲得そのものを面白く感じられると強みにできる。仕事の獲得は、むしろ大変な作業と思われてしまいがちなのも確かである。しかし、営業活動を通して得られるものに着目すると、自分のエンジニアとしての将来性を高めていける。

 人とのつながりを重視しなければならないのが営業活動であり、着実に人脈を作り上げていくのが1つの目標になるだろう。出会った人からさまざまな要望を言われたり、指摘をしてもらったりする事も多い。また、会話を通して自分では気付いていなかった、ITの将来性についての着眼点が見付かる場合もある。人脈が広がるとそれだけ見識が広がり、自分がエンジニアとしてどのような方向で成長していくと良いかが明確になっていくだろう。自分1人で悩んでいては分からないのが、成長の方向性である。同じ企業に勤めていると、同じ企業方針と同じ同僚に振り回されてしまって見識が広くなりにくいが、フリーランスをしていれば多様な考え方を持っている人と出会える。より広い視野を持ってIT業界での活躍の道を切り開いていけるようになるのは、仕事の獲得のために人脈を築き上げていく際の魅力だ。それに着目して面白いものだと思えるようになっていくと、独立して成功する道を歩んでいけるだろう。